デジタルツイン学術連携講座について
内閣府の科学技術基本計画において、日本が目指すべき未来社会の姿としてサイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた自律的社会環境がSociety 5.0として提唱されています。産業界においてもIoTとAIを駆使した工業製品の自律型生産への取り組みがスマートファクトリーとして進められています。このような社会的要請から、TUS と Hexagon Manufacturing Intelligence (Hexagon MI)※は2020年4月より、デジタルツイン技術の研究開発を共同で進めています。 本講座では製品開発における研究開発・設計・生産技術・製造・保守・リサイクルまでの各段階の一連のデジタルツインのフローをデジタル空間に再現するデジタルスレッドの開発・活用を進めることで、Society 5.0時代における日本の製造業においてグローバルな競争力を加速させることを目的としています。Hexagonの計測機器と計測ソフトウェア、シミュレーションソフトウェアを設置し、試作/生産段階で計測されたデータと設計用シミュレーションを連携させながら、デジタルツイン技術の研究開発を進めます。同時に、デジタルツインを使いこなす人材の育成を行います。
※Hexagon MIはスウェーデンに本拠を置き、世界50カ国に約20,000人の従業員を擁する、センサー、ソフトウェア、自律型ソリューションのグローバルリーダー。設計・エンジニアリング、生産および計測の各種データを活用して、製造工程の変革を目指している。